本当の私は甘いかも。
西条さんに言われたことを思い出す。
会社の未来に国際問題。
それにバレたら私の身を危ないしーあぁやばい。
「もしこれがバレたら、本当に本当に大変な事になっちゃうから絶対誰にも言わないで!お願い!」
私は大和の目を見て必死に訴えた。
でもちょっとだけ胸がドキドキしちゃうのは、抑えられない。
しばらく無言だった大和に不安を抱き始めた時、ふわりと頭に大和の手が乗せられ、
――ポンポン
優しく二回撫でられる。
「それは安心しろ。誰にも言わない」
その一瞬で冷めかかってた熱は一気に急上昇。
そのせいでまた目を合わせられなくなって、ぱっと逸らした。
とととりあえず、お礼しなくちゃ…
「あ、ありが「ただし」
「とぅっ!?」
“ありがとう”を遮った大和が、私を見据える。
ちょっ!ただしって何!?え?続きがあるの?つい3秒前まで王子様みたいだったのに。
“ただし”の次の言葉なんて予想もつかない私は大きな不安を抱える。
だけど大和は不適に笑って、
「俺の言うこと聞かないと、バラすから」