本当の私は甘いかも。
「それよりカタログを早く見ましょ」
私の言葉に守は持って来た鞄の中から、何冊かカタログを取り出しテーブルの上に広げた。
私より早く大和が一冊を手に取り読み始める。
私もその内のピンク色の一冊をとり、また元の位置に座った。
若干大和と離れてだけど。
「もうすぐ夏だから、夏物特集なんだぜ。結構いい感じに仕上がってると思う」
「ふーん」
私は表紙を開き中を見る。
するとそこには目を奪われる程可愛らしい洋服がたくさん載っていた。
可愛いーー。
私はつい笑顔になりながらそれを眺めていた。