本当の私は甘いかも。
扉が閉まり2人が出て行った後も頭とでこに残る感触に顔を赤くしていた。
メイドさんの視線を感じるため、素早く部屋に戻る。
ふわふわして落ち着かなくて、ベットに倒れ込む。
なんとなく天井を眺めていても、思い浮かぶ2人のことに顔の熱は引いてくれない。
「…………ダメだな私」
頭から2人の存在を打ち消すように布団を頭からかぶり、私は強く目を瞑って現実逃避を図った。
どうせ私みたいな庶民が物珍しいだけ。
遊ばれてるだけなんだから……。