緋~隠された恋情
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「大丈夫?」
お兄ちゃんと平が病室を出てすぐ、
私に向き直って
その人はニッコリと笑った。
確か、鮎川さんっていう人。
商店街の人達と仲がいい。
「あそこは駅前の立地がいいところでしょ?
随分前から商店街は、
大きな商用施設に誘致されていたのよね。
あ、もう知ってたわよね。
でね、それが、決まったの。」
「あの?
なぜそれをあなたが私に?」
「実は、仲野さんが、
急に承諾してみんなにも話をつけたから決まったの。
ずっと、あなたのために、
お店残したかったみたいだったのに。」
「お兄ちゃん…」
「仲野さんて、
ちゃんと話せないんだろうなって思って、
大きなお世話焼くために来たの。
……
ありささん。
仲野さんはたぶん、
ここを離れるつもりだと思うわ。」
「大丈夫?」
お兄ちゃんと平が病室を出てすぐ、
私に向き直って
その人はニッコリと笑った。
確か、鮎川さんっていう人。
商店街の人達と仲がいい。
「あそこは駅前の立地がいいところでしょ?
随分前から商店街は、
大きな商用施設に誘致されていたのよね。
あ、もう知ってたわよね。
でね、それが、決まったの。」
「あの?
なぜそれをあなたが私に?」
「実は、仲野さんが、
急に承諾してみんなにも話をつけたから決まったの。
ずっと、あなたのために、
お店残したかったみたいだったのに。」
「お兄ちゃん…」
「仲野さんて、
ちゃんと話せないんだろうなって思って、
大きなお世話焼くために来たの。
……
ありささん。
仲野さんはたぶん、
ここを離れるつもりだと思うわ。」