緋~隠された恋情
*。.*。.*。.*。

間接照明がぼんやりと

二人の体を照らし、

影絵のように揺らめいている。

一定のリズムで影は揺れ、

皮ふの擦れる音が

いやらしく響く

「はぁっん、やぁ……」


「お前今日は

 いつもより積極的じゃね?」


「……来て。」

その声に反応したように

体を移動して


平は猛ったそれを、

思い切り奥まで

押し込み激しく責め始める。


それに合わせて腰を振りながら、

快感を貪る。


まるで動物のような交わりが

私の儚い思いを押しつぶす。


もっと、めちゃくちゃにして

もっと理性などなくなるくらい、


瞳を閉じてお兄ちゃんの顔を思う、


今抱かれているのは平じゃない。


お兄ちゃん




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