緋~隠された恋情
体の奥から、

愛されたいという熱情が溢れ出す

私の上で、

息を上げている背中に爪を立てて


「もっと」


と囁く


お兄ちゃん


私のかけた部分を

お兄ちゃんに満たされている


揺さぶられるリズムと一緒に

兄への思いを増幅させていく


愛してる……


さらに激しく責め立てられながらあたしは


高みへと連れて行かれる。


愛してる


体の中に男の熱いものが放出される。


「ああっ

 お兄ちゃん……」


この瞬間、

私は妄想の中で兄に抱かれたのだ。

背徳と禁断の愛を昇華させる。

意識の遠のく中で、

さっき追いかけたかった背中をつかんだ気がした。

おいて行かないで……







 

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