緋~隠された恋情
<桜庭華菜里 Xデー>

電話一本で誘いに乗ってきた植木先生は、

なんだか気分が良さそうだったけど、

私の嘘には乗ってこなかった。


馬鹿な男。


騙されて婚約でもしてくれたらこんな目に遭わなかったのに。


それがダメならワインを飲ませて


既成事実作ってやろうと思ってた。


結局はそれしか方法はないみたいね。


ワインには睡眠薬と媚薬を混ぜておいた。


ネットで買ったけど、本当に効いたみたい。


ふふ、ワインによってピンク色になった肌は


色っぽい。


欲しいわこの男のDNA。


気高く気品のある顔立ち、

頭も良くて、家柄も申し分ない。


何よりこの一筋縄で行かない悪そうなところが堪らない。

シュルッ

首からネクタイを外し

上半身の服を剥ぎ取り、

ネクタイで両手を後ろ手に縛る


「素敵♡」


気持ちは高揚し、

ワクワクする。

どうしても欲しいのこの男のDNA。


そう。

今日が私の排卵日



この男の地位とDNAさえ手に入ればいい、

ベルトを緩めスラックスとともに下着を降ろし、


下半身に手をかけ

平のものを口に含む

なんて愛しい。

しっかり働いて頂戴。

いやらしい音をさせながら吸い上げ、

自分の遺伝子に混ざっていく植木の遺伝子を想像して

体中の血が歓喜の声を上げる。



「さあ、植木平。あたしのものになりなさい。」





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