緋~隠された恋情
情けない。

言われるとおりにしか動けない俺、

せっかく気を使って鮎川さんが呼んでくれたのに、

ただ、座っているだけだった。

部署に戻っても、

なんだか手につかなくて、

仕事を早々に切り上げて、

家に帰ると、

まだ、ありさは戻っていなかった。


たまには夕食でも作るか。
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