緋~隠された恋情
------------


----ってどうですか?」


「え?」


「あれ?聞いてなかったんですか?

 もうっ、

 仲野先生ったら。

 まさか授業中もそんなんじゃないでしょうね?

 幸せボケですか?」


国語の水樹先生は、ちょっと天然入ってるけど、

明るくて、生徒に慕われる先生だ、

偶然お兄さんが、新ちゃんと高校時代の同級生ということもあり、

何かと兄妹でプライベートでお付き合いしている。

私たちの関係も話してあり、

よき理解者となってくれている。


「いえいえ、そんなんじゃないですから。

 え…と、

 あ、後で、話聞いてもらっても?」


「もちろんですよ~!

 あ、でも、

 その前にさっき言ってたことなんですけど、

 また、合コンの話があって、

 山田先生にどうしても仲野先生誘えって言われてて、

 どうですかね?」


「またですか?」


「だめですかね?」


「あの、水樹先生、

 私、新ちゃんと結婚するかもしれないんです。」

「けっ-----きゃあっ本当に!?」


< 221 / 238 >

この作品をシェア

pagetop