緋~隠された恋情
すべての枝葉は、

一つの樹から派生して、

そこにある。

なるべくしてなっていく運命の流れ、

俺とありさ、

生まれていた場所は別々でも、

こうやって共にある。

因果は巡る。


人との縁は、

生まれた時に決められていてどんなにあがこうと

必ずそこに集ってしまう。

そんな気がする。

色んな事があった、

心から人を信じることができなかった俺、

今があるのは、

そんな俺を助け見守ってくれた人たちがいるから。

ありさと俺、

これからもけして平坦な道ではないだろう、

けれど、

俺たちはこうなる為に生れてきたのだと信じよう。

パーティで笑いあう俺たちを祝ってくれるために集まってくれた人たちウを眺めながら

胸が熱くなった。










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