緋~隠された恋情
「別に、平気だもの。

 私にはお兄ちゃんがいるし。

 また守ってくれるよね。」


「お?おお。任せとけ。」


「今目覚めたばかりの怪我人がエラソ~に

 出血多量で、死んじゃうとこだったのよ。」


私が笑うと、

お兄ちゃんは、


「まじで、生きてて良かった~!」


そう言って笑った。


本当だよ。良かった生きていてくれて。

 お兄ちゃん

 ありがとう。


ねえ、お兄ちゃん。

お兄ちゃんの中に流ている血の一部分には私の血が流れてるのよ。


お兄ちゃんの一部になれたようで、凄く嬉しい。


背筋に電流のようなものが流れそして心がしびれる感じがした。


混ざり合って一つに…

私の脳裏に交じり合う私とお兄ちゃんのイメージが浮かんだ、


「やだ…」


妄想まで…

私って変態みたい。


「ん??」


「なんでもないから。」


恥ずかしくて、

お兄ちゃんの顔が見られないよ。













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