緋~隠された恋情
教官室をノックする音。

「3-4 浅尾美玲です。」

「ああ、入れ。」

座ってた椅子がキシリと音を立てた。

「植木せんせ♥探しちゃいましたよ。

 質問があって来ました。」


「お前が質問とか、そんなのないくせに。」


「ああ、ひどいわたしだってちょっとは、勉強するんですよ?」

「で?何しに来た?」


浅尾は後ろに後ずさりながらカチャリと鍵を締める

髪を束ねていたゴムを外しばさっと髪をおろした。


俺の机まで来るとわざと体を低くしても上目遣いで

俺を見上げる。


制服の解禁のブラウスのボタンを一つ外し

胸の割れ目を視線の先に来るよう

計算している。


ほう。


誘ってるわけか。



「わたしにオトナの恋愛教えてください。」


「無理。お子様には興味ないんだ。」


「ええ~!

 私もう18です。子供なんかじゃないです。」


「そうだな。

 卒業したらもう一度おいで、

 許してって懇願するほど可愛がってあげるよ」




















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