鬼畜店長
「俺のおごり。飲むよな?」
「まぁ、飲んでいいなら飲みますけど、本当に今日どうしたんですか?いつもと違ってソワソワしてます」
「……お前、今日誕生日だろ」
え、?
えぇ?!
「……店長、覚えててくれたんですか?!あの店長が?!あたしの誕生日を?!なんで!ビビる!!」
「…はぁー…やっぱやめ…」
「ない!やめない!店長がお祝いしてくれるんですよね?しかも日付が変わったばっかりの今日に!やったぁ!!」
そう、今日11月11日はあたしの誕生日なのです。
まさか今年の誕生日、最初に祝われるのが店長だとは!
その事実だけですごいサプライズだよ店長!!
「あんまはしゃぐなよ、うるせぇ」
「もしかして店長が今日そわそわしてたのってこれのせい?!なにそれ可愛い!」
「よし、やっぱやめよう。さぁ帰るぞー」
「帰らないー!店長、飲みましょ!あたしの21歳のお祝いしてください!」
「…ケーキもある」
「店長…!本当に、どんだけサプライズしてくれるんですか!」
「これ、プレゼント」
「プレゼント…!店長、なんでそんな畳みかけるようにサプライズが…!開けていいですか?」