鬼畜店長
「あ、帰った」
「本当だ。うわ、店長がこっち見た」
「こっち来たぞ。めっちゃ笑顔で」
「あれはね、営業スマイルってやつだよ」
「その通りだ。お前、なに仕事もしねぇで仲良くおしゃべりしてんの?なんなの?馬鹿なの?」
つかつかとこちらに接近してきた店長に頭を押さえつけられましたとさ。
「みしみししてるよ店長!頭つぶす気ですか!」
「つぶす気でやってるからな」
「まさかの殺人予告!」
「うるせえ。俺が営業スマイルで頑張ってる時にきゃっきゃうふふしてるお前が悪い。お前も苦しめ」
相変わらずの唯我独尊に頭を抱えたくなるが、抱えたい頭も店長が抑えているため抱えることすらできない。
「はいはい、店長さんいちゃつくならお家に帰ってからにしてくださいね。今は仕事中ですよー」
「お前もうるせえよイケメン。滅びろ」
「えぇー理不尽!」
「今店長不機嫌MAXだからね、逆らうと爆撃されるよ!」
「爆撃って…」
「お前らな、俺の前でイチャついてんじゃねぇよ。店長病んじゃうよ?マジ病みだよ?」
「店長がマジ病みとかウケる」
「ぶくく あ、すいません。笑い堪えられなかったっす」
「もうホントお前らウザい死ね」
「ただの暴言!」
「辛辣!」