鬼畜店長

「ふっ 俺の言うこと聞けないおバカさんにはお仕置きが必要だな?」


「どうしよう全然会話が成り立ってないよ!お仕置きとか寒い!寒すぎる!」


「口開けて?」


「え、絶対嫌なんですけど。なんでチョコ手に取って…え、マジでやめましょう店長?あたしもう歯も磨いたしあと布団にくるまれば…」


「ほら、口開けて、あーん」



断固拒否するあたしの顎を掴んで上に傾ける店長の顔はいまだ営業スマイル。


口開けたら絶対にそのチョコ放り込むでしょ。

あたしもう歯磨いたから口に入れるわけにはいかない。



「いらない!今チョコとか本当にいらない!」



ギュッと唇をかみしめて店長を見上げると、店長の顔が営業スマイルから一転、いつもの鬼畜顔へと変貌した。


「……うるせぇなさっさと口開けろよ無理やり押し込んでやってもいいんだぞ馬鹿」

「はいすみませんでした了解であります!」



そしてその口からあまりにも理不尽な鬼畜節が飛び出したため、大人しく口を開けることになってしまった。

だって目がマジだったもんよ!



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