鬼畜店長

「あの、今1人ですか?」

「1人で遊んでんすか?さみしくない?」



1人海に突撃して浮き輪につかまって浮いていると、黒髪と茶髪の男の子二人組に声をかけられた。

高校生くらいだろうか?



「海まで来て1人で遊ぶなんて、そんな悲しいことするわけないじゃないすか。え、もしかしてあたし1人で遊ぶようなさみしい人間に見えるってこと?やば、つら」



てか、店長と相棒がやんややんや言って来るの遅いからこんなことになってんじゃんよ。

あの二人はまだこないのか?


そう思って砂浜の方、2人がいるはずの場所を見るとなぜか2人が見当たらない。



「あら大変2人が迷子だわ。困ったもんだ」


「ぶはっ なに1人で言ってんすか?」


「お姉さん迷子?」


「到着して五分で迷子になるってすごくない?ちなみに、あたしが迷子なんじゃなくて、他の2人が迷子なんだからね」


「それはすごいっすね。お連れさんは女の子?」


「いや、店長とイケメン。てかあなたたちは何か用事ですか?迷子ですか?迷子なら迷子の放送流してもらえば?お姉さんが一緒に行ってあげようか?」


「この状況でその考えに辿り着くってすごいっすね。お連れさん迷子ならオレらと遊びません?夏の思い出に」


「え?!これってもしかしてナンパ?!ナンパだったりする?!」


「…まぁ、世間一般で言うナンパですね」



なんてこった!!






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