鬼畜店長
心の声がだだ漏れでいらっしゃる。

「何だよその手は。」

「あっれー?今日は何月何日だっけ?」

「3月14日ですけど。」


そう。その通りだよイケメン君。

今日は3月14日。
つまり一ヶ月前は2月14日バレンタイン。


すなわちYES!今日ホワイトデー!


と言うことで、一ヶ月前にクッキーを渡したイケメンくんの前に手を差し出してみた。




「一ヶ月前のあたしの努力の結晶を忘れたのか?!」

「あー、ごめん。記憶から抹消しといた。」

「コノヤロウ☆」



そんな君に肩パンをお見舞いしちゃう☆


「うっ…」



なんで?!あたしがんばったじゃん?!がんばってクッキーの型抜きしたよ?!

世間がチョコレートを配る中クッキー配ったんだよ?!

べ、別にクッキーじゃないと作れないとかそんなんじゃないんだからな!!



「お前な、あの甘さは科学兵器だぞ?おれ糖尿病になっちゃうって。」


「あれっぽっちで糖尿になるほど人間柔じゃないから安心したまえ。

で、なんかお返し的な?いやそんなお前からのお返しを期待するほど落ちぶれてるわけじゃねーけど?

ほらあたしマジ謙虚に生きてるし?」



「欲望丸出しの奴が何を言うか。期待してるところ悪いんだけど、おれ彼女以外にお返しする気力ないから。」




なんだよこのへたれ!

気力の問題ならもっとがんばれよ!
あたしも応援するからさ!





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