鬼畜店長
「店長、いい大人が死ねとか簡単に言っちゃダメですよ?」
「心から思った場合は可だろう。」
「それもっとダメだと思うのはあたしだけでしょうか。」
「ほら、俺って正直で心の声が素直に口に出ちゃう系男子じゃん?」
「男子というくくりに違和感を覚え、かつ、あたしが認識している店長像と大いに食い違っている件に関してどうお思いですか?」
「見る人の視点によっていくつもの面を見せるのが人間というものだ。」
「じゃああたしは鬼畜の所業に涙をのんで耐えしのぶ健気系女子をこれから名乗りますね。」
「それはお前の勘違いだ。現実を見ろ。」
「それをそのままそっくり店長にお返しますので素直系男子さんなら素直に受け取ってください。」
「…あ、そういやお前この店辞めるんだったな。イママデオツカレサマデシタ。」
「大人はそうやって都合の悪い事から耳を塞ぐんだ!汚い大人!」
「アシタカラコナクテイイヨ。」
「そうした場合困るのは店長ですよ?
あたし明後日ラストですし。」
「……お前、本当にかわいくねーな。」
「そこがあたしのチャームポイントじゃないっすか。店長ったら分かってるくせに☆」
「死ね」
「また言ったよ。真顔で言っちゃったよこの人。」
本当に辞めようか要検討しようと思いましたエイプリルフールでした。
END