鬼畜店長
―――
「疲れた…」
「おう、お疲れ…。」
疲労困憊とはまさにこのことを言うんじゃ無いだろうか。
また一つ賢くなったなあたし。
やっと《close》を表示することを許された25日午前1時。
店長も素直にお疲れと言っちゃうくらいには疲れているんだろう。
つまり疲れ度MAXだ。
「よし、お疲れナきみに店長さんからクリスマスプレゼントだお☆」
「きもい。」
「死にさらせ。」
グーパンチは流石に痛いです。
店の奥にある店長しか開けることが許されていない冷蔵庫をごそごそしだした店長。
え、なに、もしかして、プレゼントってケーキとか…
「はい、枝豆☆」
「…何故だ今の流れはケーキの流れだったろ。むしろケーキ以外はおよびじゃねーよ。消え失せろ。」
「なるほど、お前にはあのアルコールたちが見えない様だ。…仕方ない消え失せるとするか。」
「さーせんした。」
なんだその高そうなワインは!シャンペンは!おいしそう!!
テンション一気に急上昇だよ店長!
「お前なんかと開けるために買ったんじゃないんだからな。俺は、俺は…俺はー!!」
俺は…なんだよ。いわねーのかよ。
てかもうすでに酔ってンですかフライングですか。
泣いてる暇があるならさっさとそのワインを開けなさい。