鬼畜店長
薄情でいらっしゃる。(二回目)
「店長、今日は父の日ですよ!お父さんに何か贈りました?」
「一か月前に同じようなくだりをした気がするのは俺だけか?」
「もー薄情な息子だわーお父さん泣いちゃうわー。」
「うっざ。お前それうっざ。」
「店長、いい大人がそんなアホみたいな言葉遣いしないでくださいよ。もっと美しい日本語を大切に使いましょう?」
「お前にまともなこと言われると不安になるわ。」
「一か月前におんなじくだりしましたよね?完全にデジャブですよそれ?その言葉で傷を負うの二回目なんですけど。」
「そんなことより、なにお前。父の日は何やったの?」
「そんなこと……あれおかしい、これもデジャブや。」
「あ?何ぶつぶつ言ってんだよ。」
「もう!店長のバカ!いじめ!悪い大人!」
「最初に始めたのはお前だろ。」
「そうでした。でも店長意地悪。バカ。」
「お前なー、雇い主にバカたぁ言ってくれるじゃねーか。辞める覚悟はできてんな?」
「そ、そんな覚悟できてるわけないでしょうが店長ごめんなさい。」
「俺にケンカ売ろうなん二日早い。」
「じゃあ二日後にケンカ売ってあげるんで待ってて下さい。」