鬼畜店長
どうしようとあわあわしていると、カウンターの奥の店長がこっちをみて首をかしげている。
どうやらあちらにこちらの声は聞こえてないらしい。
どうしよう店長助けて!
あたしをこの修羅場から救いあげて!!
「…急に、何言いだすんだよ?からかってんのか?」
おいぃぃ!!
てめぇあたしの存在無視で話始めんじゃねぇよぉぉ!!
何この状況?!
あたしはどうしたらいい?!
ケーキをもってそっと去ればいいかな?
そうだよね?
きっとそれが正解だよね?!
じゃあ何も言わずに去ってやるから後のことは2人で話し合いなさい!!
「ちょっと待って。」
……嘘だろ?
おいおい誰か嘘だと言ってくれよ。
なんでこっそりひっそり去ろうとしたあたしを呼びとめたんですか彼女さぁん?!
泣いていい?あたしもう泣いていい?
何が楽しくて人の修羅場巻き込まれなきゃいけないんですかあたし何かしましたか神様ぁぁ!!