鬼畜店長


「えーっと、やけ酒は体に悪いゾ☆」


「あぁ?」




うっわあどうしよう言葉のチョイス間違えた。



「少年、やけ酒ならコイツが付き合う。閉店まであと一時間だから、それまでは一人酒で我慢してくれ。」


「…はい。すいません、なんか迷惑かけちゃって。」


「気にすんなよ。何事にも別れってもんはつきものだ。」


「そうっすよね…」




うわぁなんか店長がいい事言ってる風の雰囲気醸し出してるよ。


やっぱり男の内情は男にしか分からないものですよね。


ここは女のあたしより、きっと店長のほうがコイツを励ましてやれるよ。


ということで、振られイケメン野郎は店長に任せ、その他業務をこなしていくあたし。



なんていうか、目の前で別れ話されたら、なんて声かけていいか分からなかったりする。



だって、あんなの目の前で見るの初めてだし。



店に入ってきた時はニコニコしてたのに、急に何があったって言うんだ。




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