鬼畜店長
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「店長、全部片しちゃったんで、あとはよろしくお願いしますね!あたしは帰ります!」
「はぁ?!あいつのやけ酒付き合うんじゃねーのかよ?!」
「それは店長が頑張ってください!」
「おま、俺あいつとほぼ初対面なんだけど?!」
「男同士積もる話もあるでしょうに!じゃ、お先しまーす。」
「てめぇふざけんじゃねーぞ!!」
という何とも物騒な声も聞こえたが、裏口の扉に遮られて中の様子は見えなくなった。
店長とは離れたところで会話してたわけだが、店長が追いかけて出てくると結局あたしも飲むことになりそうなので、早急に姿を消させていただく。
話は聞いてあげたいけど、酒入ったらあたし何言うかわかんないし、話聞いちゃったら今の関係がなんか変わっちゃうような気がするから。
ごめんね。薄情な友だちで。
店長、後のことはよろしくお願いします。
END