鬼畜店長


「…なんか、お前も馬鹿みたいにまっすぐだな。」


「そうですか?」


「あぁ、まっすぐ馬鹿同士お似合いなんじゃねーの?」



「あれ?」


「なんだよ。」


「店長さん、応援してくれるんですか?」


「は?今の流れは完璧にそうだったじゃねーかよ。」




「だって、店長さんもアイツのこと好きなんじゃないんですか?」




「…なんでそうなった。」


「え、いや、オレの勘違いならなんの問題もないんですけど。」


「…勘違いだよ。勝手に人の想いねつ造してんじゃねーよ。」


「なーんだ。オレ、店長さんライバルになると思ってたんで、宣戦布告しようと思ってたんですよ。なんだ、違うのか。なら、堂々とアプローチしていけます。」


「おー。勝手に頑張れや。そろそろ片付けんぞ。」


「あ、はい。今日はなんかいろいろすいませんでした。」


「別に、なんも問題ねーよ。」


「また飲みに来てもいいですか?」


「バイト中のアプローチは遠慮したいが、客として飲みに来る分には構わねーよ。」


「店長さんすげー鬼畜だって聞いてたんでびくびくしてたんですけど、全然そんなことないですね。話せてよかったです。」


「…あのヤロー。」




END




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