鬼畜店長
「はい、これ貼っておきな。」
“店長は開けるの禁止 開けたらわんこがタイキックするお(・ω・`)”
と書いた張り紙を渡すと、黙ってマジックペンで“わんこ”部分を真っ黒に塗りつぶしてしまった。
おいおいそしたら誰が店長にタイキックするんだい。
あたしか?あたしなのか?
わんこはそっとケーキを冷蔵庫の奥にしまい、セロテープで先程の紙をはった。
「先輩。もしもの時はタイキックお願いしますね。」
「え、やだよ!返り討ちにあいそう!あたしが店長のタイキックの餌食になっちゃう!」
「…お前ら、タイキックされるようなこと企んでるわけ?めんどくせぇからやめろよ。」
「あ、店長!電話終わったんですか?随分と長電話でしたね?」