鬼畜店長


店の奥から店長が登場し、わんこは慌てて冷蔵庫の前に立ちふさがる。


いやそれじゃ張り紙した意味ないんじゃないの。




「女ですか?彼女ですか?」


「…残念ながらまだ独り身なんでね。彼女じゃねーよ。」


「あ、ってことは、彼女ではない女ですね!」


「うるせぇよわんころ。おら、サボってねーで仕事しろ。邪魔だからそこどけ。」


「それは無理な注文です。」


「なんでだ。どけ。」


「先輩、ここはオレが抑えておきますから、今のうちに…」


「え、あたし何すればいいん?今のうちにテーブル拭いてくればいい?」


「お前らな、遊ぶにしてももっと呼吸合わせて全力で遊べよ。」


「店長!遊んでいいんですか?!」


「いいわけねーだろ。もう開店の時間だバカ。おらわんころ、そこどけねーとタイキックだぞ。」


「店長タイキックできるの?」


「あ?ンなもん見様見真似に決まってんだろ。」





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