鬼畜店長
「こらわんこ。あたしは店長にあげたんだぞ。人のもの取らないの。てかいらないって何だいらないって。」
あたしを自由に呼び出せるなんて超便利じゃないか。
あたし元気に働きますからね言っとくけど。
「あーなんだ、まぁ一応もらっといてやるよ。使うかは未定だけど。」
「あ、それ、今年いっぱいしか使えないので気を付けてくださいね。」
「は?一年間有効じゃねーの?」
「いーえ。12月31日までが有効期限です。」
「ま、使うかわかんねーし、別にいいか。」
「使ってくださいよー折角張り切って作ったのにー。」
「張り切ってって、…手書き手抜き感ハンパねーぞこれ。ルーズリーフ切ってちょいちょいって書いただけじゃねーのかよ。」
「愛がこもってるんだからいいじゃないですか。てか店長ケーキ食べないんですか?あたし早くそれ食べたいですそれ。」
「俺にくれたもの本人様より先に食おうとしてんじゃねーよ。」
「食べないんですか?」
「…食うか。一人じゃ食い切んねーし。」