鬼畜店長
「でも去年は普通に店開けましたよね?」
「あー、今年はちょっとな…いい加減帰って来いって言われたから盆の間だけ帰るんだよ。」
あーなるほどね!
店長ママの命令じゃ逆らえないよね!
こないだの電話はその電話だったのか。
「なーんだ。じゃああたしも心置きなく帰れますわ。」
「別にお前に気にされるほど困っちゃいねぇよこの店は。」
「またまたー。あたしのこと頼りにしてくれていいんですよ!」
「…頼りにしてないわけじゃねーよ。ただバイトばっかしてねーで家にはちゃんと帰れ。」
…て、店長!
店長今もしかしてあたしの心配してくれた?!
デレ発動なの?!
店長のデレは突如すぎるから心臓に悪いよ!!
「店長!お土産買ってきますからね!!」
「お、おう。…あ、お前、なにで実家まで帰るつもりなんだ?」
「へ?電車か新幹線ですよ?」
今回は経費削減のために電車でのんびり帰ろうかなー。
新幹線だと痛い出費なんだよねー。
「乗せてってやろうか?」