鬼畜店長
「ほ、本当にどうしたんですか?!熱でもあるんじゃないですか?!」
「…お前は…俺のことなんだと思ってんだよ。まぁ、なんだ…こないだの礼だよ!黙って優しくされてろよ馬鹿!」
あぁー。
こないだって誕生日かな。
店長こそ誕生日なんだからおとなしく祝われてればいいのにな。
いつもより少し恥ずかしそうな顔で大声を出す店長に、ついつい笑顔がこぼれる。
「店長が道すがら暇にならないように、お供させていただきます!」
「おう。全力で俺を楽しませろよ。
眠くなったら途中でおろすからな。」
「それは困りますねー。全力でがんばります!!」
店長とドライブだなんて初めてだ!
しりとりとなぞなぞ準備しておけば万端だよね!
「楽しみにしておきますね!」
「メシはラーメンな。」
「はい!」
お母さんに今年は帰るよって連絡しておかなきゃ!
END