鬼畜店長
意地悪でいらっしゃる。
「店長店長、少しお時間いいですか?」
「あ?なんだ急にかしこまって。」
8月も後半。
大学の夏休みがやっと折り返し地点に差し掛かった、そんな今日この頃。
店の片づけも終わりあとは帰るだけとなった今、なんでこんなに真剣モードで店長に話を振るかというと、あたしにとっての一大事が今日起こったからです。
バイトに来るほんの2時間ほど前。
講義が終わり大学の学食でイケメン野郎といつものごとくだらだらと話をしていたあたし。
そう、全てはいつも通りだったんだ。
それなのに、そのいつも通りは目の前のイケメンの一言で見事に崩れ去った。
奴はこういったんだ。
「オレ来週の土曜日誕生日じゃん?その日さ、二人でどっか出かけようぜ。」