妄想★Shy Girl★

《…ア、アナタは…ひどくないと、思う》

そう言って俺にほほ笑む顔は、決して
美人とか可愛いとは言えなかった。

ただ、なんとなく。

なんとなく心が温まる笑顔で。

その子の名札に書いてあった名前を
俺は忘れなかった。

それが、瀬戸川との初対面だった。


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