【完】小野くん症候群
自分の気持ち
「お前の脳みそには
一体何詰まってんだバカ」
「ダシ巻き卵です」
「はい、スルー」
「はっず!」
今日はアニメショップ…ではありません。
放課後の教室なうです。
理由はあたしの小テストの間違い直しが
未だ終わらないからという情けない理由。
一つの机を向かい合わせで使用。
さっきから小野くん症候群の
オンパレード状態です。
最初は面倒だのつまんねえだの
愚痴ぐち言いながらもなんだかんだ付き合ってくれている。
「小野先生、質問です」
「却下」
「え゛」
「もっと考えてから質問しろ」
「いやいや考えても分からないから質問しよ…
「うっさい早く解け」
顎に手を当てながらも
あたしをジッと見る小野くん。
一昨日の一件もあってか、小野くんとあたしの距離がフラフラしてきた。