【完】小野くん症候群
アタックしちゃうぞ
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「お、お小野くん一緒に帰らない?」
「え、俺今日内田と約束してたっけ?」
いや、多野くんじゃなくて
お の く ん !
思い立ったが吉日。
この言葉を忠実に守ったあたしは振られた翌日の放課後、小野くんの教室前まで来ていた。
いないのかな、なんて教室を見渡すと窓側の席に突っ伏して寝ている小野くん発見。
…寝てる?
恐る恐る小野くんに近づきその端正な顔を覗きこむ。
「なんだよ、」
「っ」
バッチシ起きてた。
あああ…なんかもう、その上目なとことか両腕組んでその上に顎乗せてる仕草とか…
どうしよう可愛すぎる鼻血でるわコレ。
小野くんを前にし、
心は鼻血噴出だった。