【完】小野くん症候群







あたしの数メートル先を競歩中の小野くんは何を思ったのか急に振り返って一言。




「お前も来る?」



チラリ、目線だけ
あたしに向かれていて。

流し目の色気に一瞬たじろぐ。



「───っ」




ドキドキドキドキ。


キュッと締め付けられる胸を制服の上から手で押さえつけた。


そんなのもちろん……


「行く!」


この選択以外考えられません!




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