恋のカケラ(番外編集)

どれ位、飲んだんだろう。


飲んでも飲んでも、酔えなかった。


酔っ払って、その勢いで眠ってしまいたいのに。


やっぱり・・・少しでも良いから・・・今日健ちゃんに会いたいよ・・・。


“健ちゃん”そう思うだけで、胸がきゅっと締め付けられる。


会いたい・・・それだけでいいの。


豪華な食事もプレゼントもいらない、ただ・・・会えるだけでいいの。


時計を見ると21時を回っていた。


バカだ・・・と思いながらも、私は再び着替えて、健ちゃんへのプレゼントを持って家を飛び出していた。


外へ出ると・・・雪が降っていた。


今朝の夢みたい。


めちゃくちゃ寒い・・・だけど。


< 11 / 50 >

この作品をシェア

pagetop