恋のカケラ(番外編集)

私は走った。


健ちゃんと待ち合わせ予定だった、駅前の噴水前まで。


健ちゃんの家には流石に行けない。


雪で視界は悪く、寒い。


でも、噴水前に辿り着いた。


こんな寒い日だけど、待ち合わせしている人は何人かいた。


けどすぐに相手が現れ、行ってしまう。


私は・・・健ちゃんにメールを送っていた。


かじかむ手で、震えながら。



『今日、少しでも良いから会いたいです。
折角の家族団欒、邪魔してごめんね。
噴水前で、日付が変わるまで待ってるから。』



送ってしまった。


けど・・・返事は来ない。


電話では大人ぶったこと言っておいて・・・迷惑な女だよね・・・。


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