恋のカケラ(番外編集)
父に一喝されて、ハッとした。
そうだ・・・きっと俺の幸せが、本当の親孝行なんだ。
「解った、行って来ます!」
俺はプレゼントと財布だけを持って、家を飛び出していた。
外は・・・雪。
結構な大雪だったが、結衣さんのマンション目指して走っていた。
どうしても今日、俺はあなたに会いたい・・・!
━━ピンポーン・・・
通い慣れた結衣さんの部屋。
インターホンを押すが出て来ない。
もう・・・寝てしまったのだろうか。
何度押しても出て来ず・・・俺の頭の中で「まさか」なことが過ぎった。
まさか結衣さん・・・待ち合わせ場所に居るのでは!?
そんなはずはない、と思いながらも万が一そうなら・・・。