恋のカケラ(番外編集)
「好きだ、結衣・・・!二度と離さない!」
晴信ができなかったことを、俺は全部やってやる。
結衣さんを、必ず幸せにしてみせる。
俺の全ては、あなたのものだ。
「うん・・・私も、大好き・・・!」
ぎゅっとしがみついてくる、あなたが愛しくて・・・堪らない。
気が済むまで抱き締めていたのだが。
「健ちゃん、あったかい。」
腕の中で結衣さんがそう呟いて、急に気恥ずかしくなり力を緩めた。
・・・誰も特に見ていなかったが、世界に二人だけの気分になってしまっていた。
「その・・・プレゼントを渡したくて・・・。」
照れ臭くて、おもむろに小さな箱を差し出した。
本当はもっと格好良く渡したかったのだが。