恋のカケラ(番外編集)


「好きだ、結衣・・・!二度と離さない!」


晴信ができなかったことを、俺は全部やってやる。


結衣さんを、必ず幸せにしてみせる。


俺の全ては、あなたのものだ。



「うん・・・私も、大好き・・・!」



ぎゅっとしがみついてくる、あなたが愛しくて・・・堪らない。


気が済むまで抱き締めていたのだが。



「健ちゃん、あったかい。」



腕の中で結衣さんがそう呟いて、急に気恥ずかしくなり力を緩めた。


・・・誰も特に見ていなかったが、世界に二人だけの気分になってしまっていた。



「その・・・プレゼントを渡したくて・・・。」



照れ臭くて、おもむろに小さな箱を差し出した。


本当はもっと格好良く渡したかったのだが。



< 24 / 50 >

この作品をシェア

pagetop