恋のカケラ(番外編集)

そのお陰で蘭子と想いが通じた訳だけど・・・あの時は、蘭子のキスが元に戻るきっかけだった。


今回もそうなんだろうか?


蘭子は一粒のチョコで一回り程若返ったらしい。


でも・・・そうだな、それはそれで面白いかもしれない。


俺はニヤッと笑って電話の向こうで慌ててる蘭子に言った。



「今から俺の家に来い。泊まる準備と、そのチョコを持って来るように。」



『ええっ!?この危険なチョコを!?』



その危険なチョコを作った本人が何言ってんだか。



「これは部長命令だ。良いな、持ってこいよ。」



それだけ告げて一方的に電話を切ってやった。


俺はプライベートでも部長命令をたまにする。


むくれる蘭子だけど、部長命令が本当は好きなことは知っている。


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