恋のカケラ(番外編集)

うう・・・健ちゃんに会えるのが楽しみ過ぎて・・・なんて恥ずかしくて言えない。



「健ちゃん、どうしたの?」



そう問うと、健ちゃんは言いにくそうに切り出した。



『すまない・・・結衣さん・・・その、今日なんだが。』



いつになく沈んだ声。


まさか・・・。



「・・・どうしたの?」



『実は・・・普段忙しい父さん母さんが帰ってきていて・・・家族で食事をしようと言われたんだ。母さんが既に料理を作ってしまっていて・・・本当に申し訳ないんだが・・・今日はキャンセルできないだろうか。』



楽しみだっただけに、気持ちが沈んでいくのを感じた。


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