恋のカケラ(番外編集)
だけど・・・健ちゃんのこの沈んだ声。
きっと楽しみだったのは健ちゃんも同じ。
そしてきっと・・・普段家に居ない両親は健ちゃんとクリスマス過ごす為に早く帰ってきたんだから・・・。
大丈夫、私は大人なんだから・・・健ちゃんに気を使わせちゃ、いけない。
「そっか!仕方ないよね!お父さんお母さんと折角家族が揃ったんだし、親孝行してね!私とはいつでも会えるんだし、楽しんで!」
本当は泣き出しそうだったけど、明るく言った。
健ちゃんは高校生なんだから。
家族で過ごすのは・・・当然だよ。
『・・・本当にすまない。この埋め合わせは必ずする。』
「うん、気にしないで!じゃあまたね!」