【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
キ―ンコーンカーンコーン
4限目終了のチャイムが鳴る。

10分の余裕があるから、身なりを整える。
携帯には13時にアラーム設定もしたし、準備万端!
5分前、あたしは教室をでて、隣のクラスへ。

そして、南雲くんの前に立つ。
3分前、
「南雲くん、あたし、隣のクラスの冬田亜美って言います!
この前は、階段で助けてくれてありがとうございました」
「別に…」

しばらく沈黙が続き…

ピピピっ、とアラーム音が鳴った。
よし、今だ!
「南雲弘樹くん!好きになっちゃいました!
好きですっっ」

「…は?」

よし、言えた!
1日目、おまじない達成!!

「俺、あんたのこと知らない」
「これから知ってくれればいい」
「てか、いきなりキモい」
「うん、自覚してるよ」
「…フハッ」

わ、笑ってくれた…!!
「また、明日来ますねっ」

そう言って、あたしは教室をでた。

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