【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
あたしは何度も頷く。
南雲くんも靴を履き、
「行くぞ」
そう言って歩き出した。
あたしも南雲くんのあとに続く。

校門をでてすぐに、
「どっち曲がるの」
「へ?」
「お前の家まで送るから」
「えぇ!?わ、悪いです!雪道だしっ」
「いいから」
「えっと、右曲がります」

そう言うと曲がって歩き出す。

ヤバイ…

「殺す気ですか…」
「は?」
ボソッと言ったつもりが、聞こえていたようだ。


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