【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜

「だ、だって…。
南雲くんがキュンとすることばかりするから…
キュン死にしちゃいます…」

「…バカか」
「バカですね…」
「つーか、なんで敬語なわけ？俺らタメだろ」
「なんででしょう…？」
「ハハッ、変な女」
「あ、またキュンってなった！」
「お前、感覚おかしぃんじゃねぇの？」
「これがあたしの通常ですよ。
むしろ、好きな人といてキュンキュンしない人のほうが変です」

「好きな人、か。なぁ…なんでお前は俺を好きになったわけ」
「へ？？」
「俺、愛想ねぇだろ。最初は女子どもが群がってきたけど、
あっという間に“うざい男”になったから」
「それは、周りの女の子たちが間違ってますね。
だって、南雲くんは…とっても優しい人なのに」