【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
「つーかさ、なんでいつも13時にアラーム設定してんの」
「あ!それはおまじないですっ」
「は?おまじない…??」
「養護教諭の櫻井先生いるじゃないですか!
櫻井先生が教えてくれたおまじないがあって――…」

あたしはおまじないの説明をする。

「なるほど、ね」
「はいっ!」
「あと、2日間か」
「そうなりますね」
「ふーん。ま、せいぜい頑張れば?」

それって、好きでいていいってことだよね!?
あたしの気持ち、迷惑じゃなかったってことだよね!?

「ありがとうございますっ」

「なに、泣いてんの」
「嬉し涙ですよっ」
「ハハッ、そっか」

あ、またキュンてした。

もし、死ぬまでの鼓動の数が決まっていたら…

あたし、早く死んじゃうよ…。


こんなことを考えているあたしは、
やっぱりバカなんだと思う。

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