【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
「亜美!どうすんの!あと5分だよ!?」
「ギリギリまで探すっ。優佳はもう並んでていいからね?」
優佳をクラスの列に並ばせ、あたしは1人、探しまわる。

なんで…なんで5組の列に南雲くんはいないのよぉぉぉ!!
南雲くんのクラス、5組の並んでいるところを探したけど…
いないのっ!!

ヤバい、あと3分しかない…。

諦めるしか、ないの?


結局、叶わぬ恋だったの…?


頭に、南雲くんとの出会い、5日間の思い出が蘇(ヨミガエ)る。


「諦めるなんて…したくない…」


「諦めて、たまるかっ!!」


南雲くんにあたしの声が届けばいいだけ。
それなら…!
あたしはステージに向かって走りだした。


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