【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜

ステージの上に飛び乗る。

すでにステージ上にいた櫻井先生が目を見開くが、
ニヤリと笑っている。

生徒たちは、なんだなんだと騒がしくなる。

その時、
ピピピピッとアラームが鳴り響く。

あたしは息を大きく吸い込み…


「南雲くーーーん！！
大好きですっっっ」


そう、叫んだ。


「ハァ…ハァ…」


お願い、南雲くんに、届いていますように…！！


目をギュッと閉じた。



あたりは、とても静かだった。