【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
その静かな空間を壊したのは、

「バカじゃねぇの、お前」

そう言った、大好きな人の声だった。

キュッ、キュッ、と靴のすれる音がする。
周りの人たちが避け、一本の道ができた。

その先にいたのは…

「南雲、くん…」

南雲くんだった。



南雲くんはゆっくりとあたしに近づく。


そして、ステージの近くにやってきた。


「結局、また俺から来てんじゃん」
「あ、ごめんなさい…」


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