【完】恋のおまじない〜イブの奇跡〜
「でも、冬田も凄いヤツを好きになったな」
「え、どういうことですか?」
「知らねぇの?南雲弘樹って言えば、イケメン無愛想で有名だろ」
「そ、そうだったんだ…」
確かに、無愛想だったかも…。
でもでも、きっと優しい人だし!
いや、絶対に!!
「そんな難しいやつ、お前が落とせるのか?」
「う゛…」
そう、問題はそこなの。
こんななんの取り柄もないあたしが、そんな人を落とせるはずがない。
「そんな冬田に、いいことを教えてやろう」
「え、いいこと?」
ニヤッ、と笑みを浮かべる櫻井先生。