ワレワレハ宇宙人…ラシイ?!
第五章 明日への爆(驀)進?!

いちご白書?!

西武池袋線の江古田駅を歩いて、5分くらいのところだったか、「漫画喫茶」なるものがあった。

マンガ喫茶と言っても、今のインターネットカフェとは違う。

いわゆる、本当に漫画雑誌が並ぶ、店中大音量のアニメ音楽流れる、オタクのたまり場だ。

店の名前は覚えてないが、中坊の私が喫茶店に出入りすること自体、躊躇われることだったが、トキさん情報か雑誌かなんだったか、その店で、セル画が買えるとかで、1、2度行ったことがある。
セルの購入の仕方が凄まじく、地階にあるお店の入り口の戸棚に、サンライズから譲り請けたであろうセル画が並べられ、1階入り口から、よ〜いドンで一気に棚の上のセルを奪い合うのである。

当然、中坊の新参者、しかも女子の私は、弾き飛ばされる。

でも、優しいオタクの方が中にもいて、
「彼女にもチャンスをあげろよ!」
と、言ってくれたおかげで、万丈のアップの連セル5枚組をやっと手に入れた。

連セルというのは、わずか0.数秒分の連続カットの動画セルである。

万丈を手に入れたことがとても嬉しかったので、大音量を消して貰い、お店の公衆電話で、自宅にいるトキさんに連絡した。

当然、お店でコーヒーなど注文し、中でマッタリと(できたかどうか)した。

入口に、無造作に置かれていた、大空魔竜のジャンボマシンダーがとても印象に残っている。

後に風の噂に、この喫茶店は潰れたときいた。

考えてみたら、この時にも、お腹が空いた私が何か軽食を頼もうとした時、女性の常連客が、
「1時間置きに、オーダーを取りに来るから、最初から高いものを頼んじゃうと、お金続かないよ。」と、親切に教えてくれたのを思い出した。

安い単価で、長時間、回転率もよくない相手では、経営が確かに成り立たない。

オタクの憩いの場は、オタク自信が潰してしまったようである。


オタクだけのメロディ〜♪何処かでもう一度〜♪(爆)
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